20060709 おばあちゃんに会いに

私には曾おばあちゃんがいる。
御年95歳。
まだ元気。

おばあちゃんは、普段熊本に住み年に数ヶ月は神奈川で過ごす。
熊本は私の祖父母と暮らし、神奈川では娘たちの家族を渡り歩く。
ちなみにおばあちゃんは、女6人を産んだ。
(うちはお陰で、超女系家族

おばあちゃんが、今年も神奈川にやってきたというので
会いにいくことにした。
同じ神奈川とはいえ、愛川町は全然雰囲気が違う。
山の中ってくらい自然がいっぱい。

おばあちゃんは、95歳になった今も自分の身支度は自分でする。
「おばあちゃん、かわいい服着てる!」
と私が開口一番いうと、今日は、10年くらい着ていなかった
ワンピースを見つけたのだと言った。
紺色のかわいいワンピース。
おばあちゃんは家の中でも、ちゃんと時計をつけていて
時間を見て行動する。
朝は散歩に出かけて、朝食の後は新聞を読む。
夕方また散歩にでかける。

庭で取れたユリの花を飾ると、おばあちゃんは「きれいね」と
いつまでも眺めていた。
花粉がいっぱい落ちるので、と花粉の葯を取ろうと
おばちゃんがすると
「それはとっちゃだめ」
とおばあちゃんがはっきり。

「それがないと、寂しいよ。
花粉が落ちてもいいから、それは取らないで」

おばあちゃんは、多分感覚の鋭い人なのだと思う。
年柄、贅沢は嫌うし高価なものは持たない人だけれど
着るものや見るものには何かしら、いつも気を配っている。

おばあちゃんの夕方の散歩に付き合った。
色んな花が咲いていて、おばあちゃんは私にいちいち花や木の
説明をした。おばあちゃんにとって私はいつまでも子供らしい。

私が小さいころよりもおばあちゃんは
一回り小さくなった。昔は持っていなかった押し車も。

いつまでも元気でいてほしいけれど、おばあちゃんもいつかは
私より早くこの世を去ってしまうだろう。
わたしには何ができるかな?
こうしてあと何回話ができるだろうかと思う。

不思議だけれど、おばあちゃんに私の子供を見せて
あげたいなーと自然に思った。
きっと喜ぶだろうな。