20060705 七色の世界に乾杯

鰹のたたき、大好きな私。
今日は、会社の人に「大葉」をいただいた。
自宅で育てていていっぱい生ったからと。
ありがたい。

今日は、会社の研修で「撮影会見学」に行った後
直帰していいとのことだったので、早めに切り上げて鰹と生姜を
買って帰宅。いそいそと夕食の準備。

玉ねぎと大葉と生姜たっぷりの鰹のたたき。
うすはりのグラスでビールを美味しく頂く。
あーうれしい!幸せ!私はやっぱり食いしん坊。



昨日は昨日で、実は美味しいお酒を頂いた。

仕事が終わって横須賀線に飛び乗って鎌倉まで!
うつわ祥見さんにお誘い頂いた出版記念パーティに。

前々から誘ってもらっていたから今日だけは定時退社で!
と張り切りすぎて、定例のミーティングを忘れていた。(笑)
ミーティングでは来年の春の話 笑。
来春は何色が来るとか、
どんなファッションがくるかとか。
まだなれてないけど、雑誌を出すためには
かなり前々から準備をするもんだなあーと思う。
大人になっても色々知る事がある。
驚くことも。
そんなことがいちいち楽しいこのごろ。

電車に乗って鎌倉まで一時間。
いつもと違う電車というだけで、旅行気分。
夜の鎌倉に降りたって「なると屋」さんへ。

涼しい風が吹くなか、二階のお店が愉しげな
オレンジ色の光を放っていた。

遅刻参加だったにもかかわらず、知り合いも出来たし
会いたかった作家の村木雄児さんともお話することができた。知っている顔もちょこちょこいたりして、何とも不思議な感じ。
ここは私の故郷でもないのに、ここ2年足らずで私は
いろんな人と知りあいになれたのだなあと。

村木さんと談笑中に聞いた言葉はどれも印象的で
私はお酒を飲みつつも頭はどんどんすっきりしていって
どの言葉も思い出せるくらい。

「人生で何が楽しいかって、こうして色んな人と知り合って話す事だよ。
世の中にはさ、子供から年寄りまでいろんな世代がいるんだから
そのみんなとかかわって生きていかなくちゃね、と思うんだよ。
俺、人付き合い苦手だったんだけどさ、実は。
でも最近そういうの面白いなって思ってるよ。
人生で何回そういう旨い酒が飲めるかってのが俺は大事だよ」

少年のように、一生懸命話す村木さんの横顔を私はずっと
忘れないだろうと思う。

村木さんは腕を組んでこうとも言った。
「株でいくら儲けたとかさ、そういうのに憧れる若者が
多いってのもよくわかんないんだよなー。
人生って、お金を多く持ったから幸せってわけじゃないと
思うんだけどなぁ。ま、俺は大したこと言える人間じゃないけどさ」

くくくとおかしそうに笑う。
器を作る人なんてのは、大体変人なのだと。
そう言って村木さんは愉快そうに笑った。

みんなに好かれることなんてないんだよ。
みんな違うんだから。10人に1人でいいじゃないか。
自分と気が合ったり、自分のことを理解してくれる人を
見つけられれば。それが人生の楽しさだよ。


人生に乾杯した。
まさに、今人生を楽しんでお酒を飲んでいるという気がした。

私が引っ越し人生を繰り返してきたことも、今ならうんと
肯定できる。私は「人」と出会うために、多分これからも
引越しし続けるだろうな。
いつか、落ち着くところができたとしてもそれでも私は
いろんなところに出かけていきたい。

お母さん曰く
「人が住んでいるところだったら、大丈夫よ。
どこでも暮らせるわ」と。笑


色んなご縁で、同じ場所、同じ時間に呼ばれた人たち。
すてきな人がいっぱいいて、ちょっと感動してしまった。
器が好きな人。
雑貨店を経営し始めた人。
お料理を作る人。

生ぬるい夜。
夏の一歩手前の夜。

いい出会いができたことに感謝したい。
呼んでくれた人にも。
暖かく迎えてくれた人にも。
新しくお知り合いになれた人たちにも。

さて。その開店したばかりという雑貨店に今度は
でかけてみよう!
頑張って欲しいな。