20060321 縁と円

 
晴れた朝、シャワーを浴びて洗濯を干して
食パンかじって、向かうは 鎌倉。

最近かなりな頻度で鎌倉に行ってるけれど
今日は、頼んでいたエプロンが出来上がったと連絡が入ったので
それをgarageに取りに行く事に。

一緒にいきましょう。と2日前にぱぱぱと話がまとまり
ここねさん+ひっとちゃん と一緒に行く事に。
ひっとちゃんとはほぼ初対面だったけれど、かわいらしい人で
人妻だなんてとても思えない。
人妻に見えない人妻になろうと、堅く心の中で決心する。笑

よく晴れた日というのもあったけれど、あちこちで生命の息吹を感じた日。
どこを歩いても気持ちよい風が吹いていて、あたたかで
そして春の草花がいっぱい。つぼみもいっぱい。
とりわけ自然の多い鎌倉では、自然浴がいっぱいできる。

今日は、ここね+ひっとちゃんを案内すべく 最近ヘビーローテーションの「なると屋」さんからスタート。
なると屋さんで開口一番、自慢げに
「今日はgarageにエプロン取りに来たんですー」
というと、イチカワさんと店員さんが顔を見合わせて
「今日休みだよな?。。火曜って休みだよな?」
とぼそぼそと言い出した。

えー!!!と真っ青になったけれど、なんとなると屋さんで働く
料理人の兄ちゃんが
「よかったら、これから自分休憩なんでエプロン取って来ましょうか?」
とおっしゃる。
え?え?どういうこと?あ。知り合いとか?

お兄さん、ちょっとどもって
「あの、というかですねー、実はgarageのあのお姉さんは僕の。。。」

「わかった!彼女?」とわたし。
「友達?」と確かとなりのここねが言った。

「僕の、、、奥さんなんです、、、」

繋がってるねー!NTTじゃないけど、鎌倉は本当に繋がってるのです。
そんなわけで、彼が連絡を取ってくれてgarageを14時からOPENして
くれた。

すてきなシマシマエプロンできてました。
お姉さんありがとう*
こざっぱりしたお姉さんはこの前よりもずいぶん打ち溶けてくれて
いろいろ喋ってくれた。

私好みのうすーいピンストライプの布で、
「今度これでも作るんですよー」とお姉さんが言うので
「えーーかわいい!これすごく好き!」
と言ったら、また連絡をくれると言った。

そんなにエプロン買ってどうするんだよ?
って思わなくもないけど・笑
こういうのは出会いだから。
エプロンなら誰にでもあげれるしね!

出会いって大事ね。
そこから広がるものもあるし。

annonというカフェを、私の友人y.yちゃんが教えてくれて、
そこから、わたしは友達にもそのカフェを教えるようになって。
annonの教室で、またもなると屋のイチカワさんと出会って、そんで
そのエプロンに興味をもって、そのエプロンやさんに行ってgarageの
お姉さんと知り合って、お姉さんの旦那様はなると屋の料理人さんで。
なると屋さんの器は うつわ祥見さんのもので、うつわ祥見さんのワークショップ
でセツローさんと出会って、セツローさんは鎌倉に来るたびになると屋さんで
ご飯を食べてて。

すてきなものや素敵な人がいっぱいだから、
誰と出会ってもわたしのベクトルは
さまざまなほうへ飛ばされて、それは実はひとつの大きな円。

人生って、人と人との出会いの中で紡がれるのだなあと
また改めてそんなことを思う。
わたしが根無し草でありたい理由のひとつ。



そうそう。
6月に、なると屋のイチカワさんとうつわ祥見さんの本が出る。
やさしい野菜やさしい器

うつわ祥見さんの扱う器は、温かみがあって本当に好き。
東京でも扱いの多い人気作家のものが多いけれど、場所がらと
開店しているのが月1回というのもあって、揃いがいいから気にいってる。
ここへ初めて訪れたのは、去年の春。
母と二人で、暖かい日にフーフー言いながら坂道を登った。

あのとき、お母さんが私が「いいなあいいなあ」と
眺めていた器を買ってくれた。
そして、
その翌月のこと、その器の作り手青木亮さんが亡くなったと聞いて驚いた。
もう青木さんの器はほとんど手に入らないと思う。
青木さんの器を扱っていたお店も、お店の展示にということで販売を
やめてしまったところがほとんど。
それから、「うつわ祥見」さんには勝手なご縁を感じてる。

本の発売からしばらく、トークショーを全国で行うのだと、イチカワさんが帰り際に話してくださった。
ユーモアのある人なので、嘘かと思ったけれど本当らしい。
札幌から、南は四国まで。

四国は、行った事のないところでもあり、私の中で熱いエリア。
「いいなー!四国!」
というと、
「一緒に行きましょうよ。四国行きますから」
イチカワさん。

「またまた~」と笑うと、
「いやいや、行きましょうよ。
ここの器作ってる村木さんも一緒に行くと思うし」

「村木雄児さん?!」
わたしが最近、とっても好きな器の作り手さん。
お会いしたことはないけれど、彼の作品は使うたびに愛着が湧き
10月の個展を早々とチェックしていたところ。

目がくらむような誘惑。
7月に四国なんて行ったら気持ちいいんだろうなー。
現実にはならないだろうけど、でも、すきなもの、すきなひとは
繋がってる。そして、わたしの未来もすきなものがいっぱいでありますように。



今日は、かわいい女子二人と歩けて楽しかった。
小春日和。
わたし、ぜったい友達運はいいと思う。
これは絶対!